鍛高譚


製造元:合同酒精
種別:甲類乙類混和酒(しそ焼酎)  
度数:20%
原材料:甲類焼酎、デーツ、しそ 
容量:720ml
定価:
購入価格:900円?

<ラベル等より抜粋>
・ 鍛高譚たんたかたん
 潮が沖に流れ、海がどんよりと濁ってきました。
 魚達は息が満足に出来ず苦しんでいます。特に潮
 に乗っていく者は大変です。
 水底に棲んでいるタンタカは、まだ元気がありまし
 たが、みんなの苦しみを見ているとなんとかしなくて
は、と頭を悩ませていました。
すると長老の海亀がやって来て言いました。
「あの山の麓にどんな苦しみもいやしてくれる紫の
草がある。私達は、川では生きていけないがお前な
ら大丈夫。みんなのために行ってその葉をとって来
ておくれ」
そう言ってはるか遠くにぽこんと頭を出している
山をさしました。
タンタカは、勇気を出して川をさかのぼりました。
流れの強い瀬も、滝も乗越えて、ようやく青い山の
すそまでやって来ました。
そこは、木漏陽の美しい豊かな大地でした。
紫の草はすぐわかりました。そのよい香をかいだ
だけで、長旅の疲れが飛んでいったからです。しか
し、水にいるタンタカには、その葉をとる事が出来
ません。
途方にくれたタンタカを、森の動物がみつけて、わ
けを聞いてくれました。タンタカの話を聞いた動物
達は、かわいそうに思い、手わけして葉をつみ、川に
おとしてくれました。
タンタカの持ち帰った葉のおかげで魚達は元気を
とりもどすことができました。まもなく潮も帰っ
て来て、海に平和がもどりました。
そして魚達は、紫の草のある青い山を<タンタカ山>
と呼ぶようになりました。
白糠沖から望む<タンタカ山>は昔も、今も、漁か
ら帰港の時、目印として大切にされています。

<感想>
紙箱に入っている。
上の物語はそれに書いてあったのだが
タンタカはアイヌ語でカレイの事。
いや、なんとも立派なカレイである。
ボラのように水面を跳ねる絵はどうかと思うが。
さて、酒の話にしよう。
初の甲類乙類混和酒である。
北海道白糠町特産の紫蘇とデーツ(なつめやし)を混ぜて発酵させて
蒸留したらしく、それは合同酒精の特許となっている。
これを掲載する時に知ったのだが合同酒精はいい売上らしい。
では、いつもの如く、ロックで飲んでみる。
紫蘇独特の匂いは嫌いではないのだが
味わいまで紫蘇を強く感じる。
ストレート、いや、肴なく飲むのはどうもいただけない。
が、
肴にししゃもを用意して映画鑑賞をしてみた時
ししゃもの苦味を残したまま飲んでみたら
双方の嫌な所が相殺されたのか、悪くない味になった。
北海道だからだろうか?

評価…D−(肴と合わせてD)(2010以前)